「こちら側とあちら側の世界を
意図があるのか、ないのか
ヴェネツィアと日本
ふたつの風景が
糸の点滅によって混ざり合い互いに影響を与えあっているはずだが
ここに在ることと
ないことの不確実性が
それぞれの風景に溶け込み滲んでいくような気がした
あるかもしれない未来や
ないかもしれない未来
あったはずの過去や
なかったはずの過去
そんな時空を行ったり来たりしながら
一針一針の集積が
理解しえない不確実な世界を
たしかにつなぎあわせていくようにおもう」

松下愛
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